6.陶芸徒然草 9月
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2001年の陶芸徒然草へ
9月6日(水)
最近、思うのだけれど趣味とは言え、陶芸というのは、人に甘えていると思う。例えば、書道であれば、墨は、自分で擦るし勿論書くのも自分自身。例えば、人形であれば全て自分の手作り。そこへいくと陶芸というのは、工程が多いとはいえ最終段階の焼成は、人任せ。釉薬は自分でかけるにしても、成形が済んだ後の乾燥や素焼きする時期は、人任せである。ということで、いまだに失敗を繰り返している私である。機会と時間があれば、基礎からじっくりと学んでみたい。陶芸教室というものにどこか物足りなさを感じる今日この頃である。
9月8日(金)
金曜日の夜は、なんとなく楽しい。土日と休みが続くので、夜更かししてでも陶芸が出来るからだ。今日も、素焼きしてあった有田の磁器土に呉須で絵付けをした。この後釉かけをして本焼きするのを明日にしようか、今にしようか今も迷っている。本焼きは、冷ましを含めて30時間くらいかかるので、休みの間に窯出しを出来るようにするには、タイムリミットが有るのである。
9月10日(日)
つい先程、午前6時5分焼成が終わった。今回は、有田の磁器土の本焼きだ。今回は、初めて練らしの時間を2時間にした。で、うまくいくか(特に温度を維持できるか)気になっていたせいか、何度か目が覚め、ベッドから起きて窯を見に行ったら焼成終了1分前だった。さて、いつ窯出しが出来るかな。
今日は、土ものとアクセサリの釉掛けをする予定。待ち遠しい窯出しを待つのには、ちょうどいい時間潰しである。
9月13日(水)
ここ2、3日轆轤をひきたくてうずうずしている。が、寝不足で手を出していない。とうとう、今日は我慢できなくて、轆轤ではなくて、たたらづくりをした。土は、有田の磁器土。母が、私の居ないときにそこら辺に転がっていた粘土を使って皿を作った。これが、有田の磁器土だったので、これに合わせて使用した。有田の磁器土は、950度Cで素焼きをしないと釉かけでぼろぼろに崩れてしまう。どうしても土ものと一緒には、温度が高すぎて素焼きできないのだ。で、たたらで作ったのは、横長の小さな平たい盆。これも、中国茶器の一員だ。聞香杯と茶杯を一個づつ載せるためのものだ。なんと呼ぶものかは、判らない。
9月14日(木)
今日は、とうとう轆轤を挽いた。土は、益子スイヒ土。白系の少し砂っぽい土だ。挽いたのは、水差しと水指と壷。ごまかしのテクニックが随分上達した。水指は、母の注文。ところで、母は、磁器の陶板(?)とアクセサリを作っていた。さあ、明日は、たまっている素焼きの釉かけだ。
9月15日(金)
午前10時頃から初めてお昼と外出を挟んで午後12時(16日午前0時)まで、釉かけをした。延べ10時間の作業だった。テストピースの作成に手間取ったのと、釉薬を20種類以上使用したため。京都土産の釉薬を使うのを忘れたのを今気が付いた。次のお楽しみ。窯出しは、日曜日の朝頃。明日、明後日の天気予報が雨なのがちょっと気にかかる。
9月17日(日)
結局連休は雨にたたられて、いろいろ予定が狂ってしまった。でも、陶芸は、家で出来るので予定が潰れた時は、作陶です(なんのこっちゃ)。夕方雨が止んだので、釉かけで散らかっていたものを片づけてから、轆轤を挽いた。約3時間。砥部土で湯呑み5個、蕎麦猪口5個、ツユ徳利1個、マグカップ1個、薬味皿1枚。大壷を挽きたかったけど、時間切れで次の機会に回すことにした。
9月22日(金)
今週は、ウイークデイに大分陶芸をやった。今日もと思っていたのだが、会社を帰る間際に思わぬ仕事がはいり、家に帰ったのは、10時半。磁器のマグカップの取っ手だけつけて、後は、粘土の後片づけ。削った後の粘土を水に浸けておくのだが、それがいくつかたまっていた。中には、何の土か判らなくなったものまで。加藤唐九郎は、粘土を口に含んで土の善し悪しを判断できたそうだ。もしかしたら、種類まで判ったのかも。私は、当然、そんな境地には、達していないので、最後は、ミックスになってしまうかも。そういえば、クズ土もためているが、異臭を放ってきたので、石膏鉢に入れて水分を飛ばし、ちょっと寝かせないと。それとも、100度くらいで焼いたら匂いが無くなるかな。
9月26日(火)
今日は、昨日窯入れした磁器土の素焼きの窯出し。それから、粘土の整理をしていたら、作陶したくなり、轆轤を挽いた。前から作ろうと思っていた茶香炉。耐火粘土ど作ったので、ついでに小さな(?)ミルクパンを作った。土曜日に挽いた花器が未だ乾かないので、陶土の素焼きは、もう少し先。
9月29日(金)
勤めから帰って食事を摂ってから、磁器土の素焼きを磨く。絵付けをどんな風にしようか、考えてはいるのだが、私の場合は、蓋を開けてみないと判らない。つまり、出たとこ勝負なのだ。絵付けが終われば釉かけの後本焼き。明日で9月も終わり。天気の長期予報は、暖秋の様だが、いづれは、寒い冬が。私の場合、成形以外は、全て屋外でやっているので、真冬、真夏は、体にこたえる。
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