6.陶芸徒然草 8月 | |||||||||||||||||||||
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2001年の陶芸徒然草へ | |||||||||||||||||||||
8月2日(水) 9時の新幹線で東京から京都ヘ向かう。明日から3日間京都伝統工芸オープンカレッジに参加する。 折角の遠出なので、信楽と伊賀をまわるつもり。午後1時過ぎに信楽に到着。宿に荷物を置いて、レンタサイクルで回ることにする。まず向かったのは、粘土の露天掘りを見に。しがらきの宮址の側に、あの黄の瀬土の露天掘りが。しかし、たどり着く前に夕立の大雨にあい、服はびしょびしょ。傘をさして自転車に乗っていて行き先表示を見ようとして振り返った拍子に道路わきで転倒。これも日ごろの行いがいいせいか。その後、陶芸の森で信楽の作家展と新開発の陶器を見た。ビールの泡でコップの底に字が浮き上がる陶器や、横に取っ手の付いた急須。陶器のくずで作った植木鉢等など。 信楽駅に近づくと、陶芸材料の販売で有名な、丸二陶料さんが有りしばしお買い物。当たり前の話だが、カタログに乗っていた材料道具粘土釉薬などがほぼ全品展示販売している。これほどの陶芸ショップを見るのは初めてだ。 最後は、滋賀タイルさんへ行った。もう、5時を回っていたので、工場の中は見られなかったが、会社の方とショップでしばし陶芸談義。私の好きなパールラスター釉は、ここのオリジナル。釉薬や絵の具についていろいろ為になる話を聞けた。6時近くなったので、宿へ戻った。 それにしても、さすが信楽。陶器の店には、タヌキの置物が必ず並んでいる。おまけに警察官もたぬきだ。 |
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タヌキの お巡りさん |
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陶芸の先生です。 | |||||||||||||||||||||
8月3日(木) 今日は、タクシーで、伊賀へ向かう。ただし、時間に余裕がないので、宿を早く出たのはいいが、あまり早すぎて、伊賀のさともお休み中。タクシーの運転手さんと陶芸の話をしただけの豪華な旅になってしまった。伊賀上野の駅前もお土産屋さんはまだ閉まっていた。おまけに、電車の本数が少ないため、忍者屋敷の有る町まで行く余裕もなし。やむなく、オープンカレッジの開かれる園部へ向けて出発する。約2時間半の行程。園部駅に着くと。送迎バスが待っていた。向かうは、京都伝統工芸専門校。 入校式を終えると、程なく、実習に入る。実習室は、電動轆轤が100台近くも並ぶ壮観。今日は、土練りをやった後、いきなり電動轆轤。初心者の人はちょっと面食らっていたようだ。私は、10個ぐらい挽いた。この内2つを焼いてくれるそうだ。 今回オープンカレッジは、初めての試みだったようで、新聞社も取材に来ていたようで、な、なんと私の作陶の様子が京都新聞の丹後版(8月4日付け朝刊)に載ってしまった。 |
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8月4日(金) 今日は、オープンカレッジ2日目。午前中は、呉須による下絵付けと和絵の具による上絵付け。素焼きされた磁器の夫婦湯呑みに下絵付け。手回し轆轤の中心に湯呑みを置くのはちょっと難しい。だみの仕方も教わった。みんな、図案に苦労していたようだ。上絵付けは、本焼きされた角皿にゼラチンを塗ってもらい、赤と緑の絵の具でおこなった。この3点は、焼いてもらえるそうだ。 昼食は、幕の内弁当+そうめん。そうめんは、学校の近くの竹薮から切ってきたばかりの割竹の器に盛られ、猪口も竹。 午後は、たたらづくり。今日は、形を作って、明日、透かし彫りを入れるとのこと。この後、手捻りをする。たたらづくりの合間には、学校内に有る立派な茶室でお茶を一服いただいた。初めての茶室体験だった。 |
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8月5日(土) オープンカレッジ最後の日。そして、今回の旅最後の日。昨日のたたらづくりのすかしを入れる。この後、てびねりの仕上げ。それから、轆轤成形の削り。2個焼いてくれるそうだ。たまたま声を掛けた人が伊賀で穴がまを焼く人で、親切にも残りの成形品をその窯で焼いて送ってくれるとのこと。勿論、素人の人だが、窯も見てみたいものだ。今日の昼食は、先生方と一緒だった。本当にいい先生方で楽しい3日間だった。修了証書をもらった。陶芸9級と認定された(笑)。午後2時過ぎ園部を後にし、京都へ向かう。旅の終わりは、京都の茶碗坂へ。河井寛次郎記念館を見た後、京都イワサキで釉薬を買い、茶碗坂で水差しの蓋を買ったところで時間切れ。午後5時になると店は閉まってしまうそうだ。6時の新幹線で帰途に。 |
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8月12日(土) 今日は、ネットで知り合ったリハヤさんの紹介で茶道マナー入門講座へ。薄茶を点てていただき、いろいろと説明をしていただいた。こちらの質問にもお答えいただいた。最後には、私も抹茶を点てるつもりが、上手くいかず結局助けていただいた。この場所は、リハヤさんの陶芸作品のギャラリーにもなっていて、じっくり拝見させていただいた。 |
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8月13日(日) 都内のホテルで開かれていたやきもの祭りに行った。展示会ではなく販売。中国や韓国、ロシアの陶磁器も有った。備前の花器を持ち上げてみるとなんと藤原啓さんの作品で140万円。そーっと元に戻した。砥部焼、有田焼、伊賀焼き等など、実際に手にとってみられるので、大変参考になった。おみやげは、中国製のミニミニ急須。 |
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手前に有るのは妻楊枝->
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8月16日(水) 今日は、砥部土で大鉢を挽いた。13日に見たものに触発されて挽いたのだが、大物は難しい。土に腕を取られて中心が定まらない。形はともかく焼きが上手くいってくれればと思う。 |
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8月24日(木) 前から作ろうと思っていた中国茶用の急須を南蛮土で作った。注ぎ口が細いので轆轤が難しい。細いので、肉厚を薄くするのが大変なのだ。ついでにというか、同じ中国茶用のお盆も作った。この盆は、蓋付きで、お湯をたれ流す構造。縁の縦壁がこれまた難しい。まあ、なんとか作ったが、少々底が薄かったようで、不安が残った。砥部土で湯呑みや、香りを嗅ぐ縦長の湯呑みも挽いてある。失敗が無ければ、これで、中国茶のセットが出来上がる予定。 |
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8月27日(日) 夕食前に、いちょう窯さんより薪窯焼成された私の作品 3点が届いた。さすがに穴窯で焼成したものは、景色が違う。 窯の写真も送っていただた。小さな窯と聞いていたがどうしてどうして立派な窯でた。還元で36時間、約1260度 お疲れ様でした。そして有り難うございました。 いつか、機会があれば一緒に窯焚きをしたいと思っています。 |
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