6.陶芸徒然草 2月
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2000年の陶芸徒然草へ
1日(木)
早いもので、もう2月。この間年が明けたばかりなのに。まだ、ちょっと風邪が抜けきらず、自粛。でも、乾燥中の物のビニールを掛け直したり、少々厚いので削ったり。母が作ったお鄙様も、乾燥待ち。明日明後日は、陶芸三昧、かな。陶芸をしない時も陶芸を考えてる。本当に好きなんだなと思ってしまう。
3日(土)
久し振りに、陶芸だ。土鍋土の焼成。釉は、3種類。ちょっと色を付けた透明釉。母も、自作のヘビを釉かけ。乳白釉をそのまま掛けたらぼてぼてになってしまった。急遽釉を剥がして洗って電子レンジで乾かす。釉に水をさして再度釉かけ。今度は上手くいった。いざ、窯に詰めてみると予想に反して、窯一杯だった。蓋の上には、アルミホイルに包まれたサツマイモ。
10日(土)
今回の焼成は、備前土。緋だすき、灰掛け、そして炭化。焼成時間も、温度上昇も、ぶくが出ないように。自分でプログラミング。16時間ほどの焼成予定。窯出しは明日の夜中か。どんな焼き上がりなるか。釉かけ作品とはまた違った楽しみが有る。蓋付きでサヤに収まった作品の藁がけは母に任せた。手前の皿はHyperDogが行った。藁がけは結構難しい。
12日(月)
昨日、一昨日の気温から比べるといくぶん寒い日。陶芸材料をしまう為の物置を探しにホームセンターやリサイクルショップをまわる。結局、丁度いいものが無く次の機会へ。ホームセンターでは、釉薬を入れる容器を購入。これは、釣り用のポリ容器のようで、蓋がついている半透明のバケツ。大きさは、16、10、5リットルの3種類。釉薬の量が十分あれば16リットルがベスト。数リットルであれば10リットル。試し用には、5リットル。ただし、直径がどんどん狭くなるので、やはり大きいにこしたことはない。で、未だ開けていない釉薬を5リットルのバケツに開けて行った。時間があれば釉掛けをしたかったが、日も暮れて明日以降に持ち越し。
夜になって、轆轤挽き。失敗した土鍋土に再度挑戦。今度は釉薬を吟味しないと。テストピースで試しが必要だろう。
18日(日)
今日は、陶芸教室のスタッフの方に聞いた、ドイツの陶芸100年展と東京ドームのテーブルウエアフェスティバルに行って来ました。日本とドイツはどこか精神性に共通点があるのか、他の西欧の作品とは違ってあまり違和感無く見ることができました。1950年頃の作品には、茶器や花器等日本の作品と見間違うような作行でした。さすがに1990年以降になるとオブジェなどが増えてやはり西洋人なんだなという作品が増えて来ます。基本的に西洋人は抽象的なものが得意なようです。一方日本人は、オブジェの下地の文化は基本的に無いような気がします。例えば「不思議の国のアリス」の様に或る仮定(又はルール)のもとで創造をするという、つまり絵空事を考えるということが下手であり、或る意味バカにしている所があるようです。それは、自然(現実)を相手に生活(稲作)を営んでいた大昔からの歴史があるからでしょうか。
場所は変わって東京ドーム。お馴染みの展示の模様。だけど今回は少しばかり違う。それはネットで知り合った方の作品やご本人に会えた事である。その方は、プロの作家の方で、掲示板でいろいろやりとりして感じていたとおりのとてもいい方だった。全然見ず知らずの方でも、何度も文章をやりとりしていると、例え実際にお会いしてなくても人となりが判ってくるものだと実感した。
今日1日は、陶芸をしない陶芸の1日だった。で、ここに文章を載せているわけである。
23日(金)
金曜の夜は、ただでさえうきうきしている。土曜日曜と好きな陶芸が出来るからだ。今日は、九谷の磁器土を挽いた。最初は、削りをしていたのだが、柔らかすぎて方針変更。どうした事か今日は、思ったとおりに挽けて気分がいい。調子に乗って急須まで挽いてしまった。単に土が挽きやすかっただけにも思うけど、たまにはうぬぼれるのもいいかもしれない。楽しくやらなくっちゃ。
24日(土)
寒い中、外で釉かけをする。雨も降っていて、春は未だ遠いのか。素焼きでひびが入ったものと素焼き後ひびが入ったものも含まれている。素焼き前なら潰して再生すればいいが、素焼き済みのものには使いみちがほとんどない。そこで、接着剤を付けて、無理やり焼成。望みは20%というところか。
テーブルウエアフェスティバル(於;東京ドーム)
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