産地の旅II
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5)会津本郷編 訪問日; 平成14年4月30日
会津本郷焼きは東北最古の陶磁器の産地です。陶石も採れるので磁器も焼かれています。福島県の郡山から西へ向かった会津若松より更に西に有ります。
以下は磁器の量産の窯元「流紋焼」です。工場内のコースに従って見学できるようになっています。粘土も販売していて思わず買ってしまいました。
左が陶石、中は硅石(?)、右がこれらの材料を混ぜるトロンミル。
左は粘土の固まり(笑)、中の奥は土練機、そして右は土練機から出てきた粘土の固まり。いい加減な解説。
実は何をやっていたのか判らずかといって仕事中の方に声を掛けるのもはばかられて。左は右の大きさにひたすらカットしていて、右はたぶん多連の自動ロクロだと思います。
石膏型に泥しょうを流し込んでいるところです。鯛焼きの型に流し込むみたいに。
左は、自動ロクロで挽いた本体に把手と注ぎ口と茶漉しを付けていました。いろいろ聞きたかったけどぐっと我慢しました。聞いても良かったのかな?そして、右は自動の釉掛け器。くるくる回ってズブ掛けします。見難いですが、網が上下して回っています。

ずっとずっと恋いこがれていた宗像窯を訪ねることが出来ました。なんと御当主の轆轤挽きを傍らで一部始終見ることが出来ました。夢はいつか叶う物です。
左と中は御当主自ら挽く湯呑みです。後で考えると1個1分くらいで挽いていました。両手を上に上げると同時にもう湯呑みの形にほぼ出来ていて後は形を整え口縁をなめし皮で締めて切るという素早い手作業でした。奥のどべが入ってるのが有名なニシン鉢です。右は座敷で展示販売されている製品と宗像窯の女将さんです。色々お世話下さいました。感謝感謝です。
左は組上がったニシン鉢。制作は伝統的に女性の仕事だそうで、ロクロをやってた側で女性2人がバンバン叩いて作っていました。肉厚が厚くて重いのはニシン鉢同士を上下に重ねて重石代わりに出来るからだそうです。右はやはり外で乾燥中の大物の壺です。

宗像窯の大きな登り窯の隣にある公園に陶器で出来たテーブルと椅子、そして水飲みの設備がありました。蝶の絵が絡んでなんともモダンな感じです。
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